苦しい仕事のうちにも愉快があることを発見するまでには、幾多の修養を積まねばならない。

人物:安田善次郎(やすだぜんじろう)

1838-1921年。富山の生まれ。幕末江戸に出て銭両替商に奉公し、1864年に安田屋として独立。1866年には日本橋小舟町に移り、安田商店と改称。維新後、安田銀行に改組、また生命保険・損害保険会社を創立し、金融資本中心の安田財閥を築く。晩年、日比谷公会堂・東京大学講堂を寄付するなど社会事業に尽力したが、大磯の別荘で刺殺された。