まことに人生、一瞬の夢、ゴム風船の、美しさかな

人物:中原中也(なかはらちゅうや)

1907-1937年。山口県生まれ。旧姓は柏村。高橋新吉の影響で詩作をはじめ、富永太郎を通じてフランス象徴派詩人を知る。1925年に上京し、小林秀雄と交わる。1934年、処女詩集『山羊の歌』を刊行。詩壇に認められるが、1936年に長男の死によって精神の均衡を失し、翌年結核性脳膜炎を発症して死去。生涯で350篇以上の詩を残した。