きみのようにさ 吹雪やわずかの仕事のひまで 泣きながら からだに刻んでいく勉強が まもなくぐんぐん強い芽を噴いて どこまでのびるかわからない それがこれからの新しい学問の始まりなんだ。

人物:宮沢賢治(みやざわけんじ)

1896-1933年。岩手県生まれ。日蓮宗を信仰。郷里の花巻農学校教諭となり、1924年に詩集『春と修羅』と童話集『注文の多い料理店』を自費出版。農学校退職後は農民の生活向上を目指して粉骨砕身するが、過労で肺結核が悪化し、38歳の若さで死去。代表作に童話『銀河鉄道の夜』『風の又三郎』、詩『雨ニモマケズ』などがある。