自由とは、自分が<自由である>と信ずるところの、一つの幻覚にすぎないのである。

人物:萩原朔太郎(はぎわらさくたろう)

1886-1942年。群馬県生まれ。北原白秋門下の新進として作詩活動を始める。また室生犀星と親交を結び、1916年に共同で詩誌『感情』を創刊。そして、1917年刊行の第1詩集『月に吠える』、1923年刊行の第2詩集『青猫』で音楽性に富む口語自由詩を完成させた。大正時代に近代詩の新しい地平を拓き、「日本近代詩の父」と称される。