作品情報

2008年5月に作品社から刊行された、高橋一起さんの著書『父の遺した三十一文字』が「げんごや」で公開されました。
https://www.gengoya.net/note-person/takahashiikki/

<目次>
父の遺した三十一文字 1 髙橋武夫の生まれた家と時代。
父の遺した三十一文字 2 髙橋武夫、十代の短歌。
父の遺した三十一文字 3 社会的弱者の代弁者であろうとした時代。または歌のない時代。
父の遺した三十一文字 4 わが子の溺死。再び歌の時代へ。
父の遺した三十一文字 5 いよいよの時。昭和二十年八月六日、午前八時十六分。広島が一瞬にして屠られる。
父の遺した三十一文字 6 戦後の動乱のなか、再び社会運動へ。喪った支えをそれは回復させたのか。
父の遺した三十一文字 7 そして、常闇のような沈黙へ。
父の遺した三十一文字 8 髙橋武夫はいかに思って死んだのか。

社会派弁護士であり歌人でもあった髙橋武夫(著者の父)の、弱者のために闘い続けた反骨の生きざまを追った作品です。
文中に登場する武夫の短歌は、誰しもが持つ懊悩を鮮やかに描き出し、大江健三郎氏もその著書『ヒロシマ・ノート』で引用しました。