お月さま

優しく欠け熔けた今日のあなたは
いつもに増して美しいのですね

これっぽっちの私など
あなたに掠りもしないはずなのに
どうしてこんなにも
穏やかになるのでしょうか

あなたの瞼の重みが
伝わってくるからでしょうか